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滋賀県立美術館|アクセス・利用案内・見どころ・カフェ・ランチ情報

Updated: Jan 11

滋賀県立美術館について

撮影:大竹央祐

滋賀県立美術館は、1984年に「滋賀県立近代美術館」として開館しました。当時、初代館長に「公立美術館初」となる女性館長を迎えたことは話題を呼びました。

改修工事による一時休館を経て、2021年に名称を改め再開館し、さまざまなジャンルの展覧会が開催されています。また、カフェやキッズスペースが設けられ、より気軽に立ち寄れるスポットになりました。


豊かな自然に囲まれた「びわこ文化公園」の中に位置し、「公園のなかのリビングルーム」「リビングルームのような美術館」を目指す滋賀県立美術館は、県民がくつろげる憩いの場としても親しまれています。


滋賀県立美術館のアクセス・利用案内

住所

滋賀県大津市瀬田南大萱町1740-1

電話番号

077-543-2111

最寄駅からのアクセス

JR琵琶湖線「瀬田」駅から路線バスに乗り換え「県立図書館・美術館前」または「文化ゾーン前」で下車、バス停から美術館までびわこ文化公園内を徒歩約5分

開館時間

9:30~17:00(入館は16:30まで)

休館日

毎週月曜日(祝日の場合は開館し、翌日休館)、展示替等に伴う臨時休館あり

入館料

一般540円(団体430円)、高校・大学生320円(団体260円)

※常設展示の観覧料。企画展示は展覧会により異なる 

設備

館内で利用できる車椅子(2台)・筆談器・ユニバーサルトイレあり、キッズスペース・ファミリールーム(個室ブース、おむつ替えの台、流しと給湯器あり)・ファミリートイレ・ベビーカーの貸出あり

留意事項

障害者補助犬(盲導犬、聴導犬、介助犬等)入館可、改修工事に伴い2023年12月21日から2024年4月頃まで休館

公式Webサイト




滋賀県立美術館の見どころ


コレクション

日本美術院で活躍する作家を中心とした近代日本画や、滋賀県ゆかりの作家の作品、戦後アメリカと日本の現代美術などの作品を収集しています。収蔵品は2,545点(2023年10月現在)。

中でも、安田靫彦に師事し、日本美術院で活躍したのちに初の女性理事長となったことでも知られる日本画家・小倉遊亀(おぐらゆき 1895~2000 大津市出身)や、染織家の志村ふくみ(1924~ 近江八幡市出身)の作品は、国内随一のコレクション数を誇ります。

重要文化財の「近江名所図」(室町時代)のほか、マーク・ロスコや白髪一雄といった戦後のアメリカと日本を中心とした現代美術作品、近年海外からも高く評価されるアール・ブリュットの作品をコレクションしていることでも知られます。


生(なま)の芸術と訳せるアール・ブリュットですが、厳密な定義は難しいとされています。芸術の教育を受けていない人たちが、自らの信念で、制作された独自 の表現を表す概念として、1940年代にフランスの画家・ジャン・デュビュッフェが提唱したものです。アール・ブリュットの一つとして、福祉施設などで作られた造形も取り上げられることがあります。滋賀県には、「この子らを世の光に」という言葉で有名な糸賀一雄(いとがかずお)らによって創設された障害のある児童のための施設「近江学園」があり、ここから滋賀県の良質な粘土を素材とした造形活動が始まりました。その後、県内の多くの福祉施設等で、主に知的障害のある人たちによる造形活動が活発に展開され、現在に至っています。


このような、古くから福祉施設等での造形活動に積極的に取り組んできたという背景に立脚しつつ、滋賀県を軸に、日本を中心としたアール・ブリュットの特徴や魅力を概観できる作品を収集・展示していくということを全国に先駆けて実施しています。現在、滋賀県立美術館では絵画・陶芸作品を中心に700点を超えるアール・ブリュットの作品を所蔵しています。


建築

滋賀県立美術館の設計は株式会社日建設計が手がけました。この時中心となった小角亨(こすみとおる)は滋賀県立美術館のほかにも有芳園西館(現・泉屋博古館)や倉吉博物館の設計にも携わっています。リニューアル時には「graf」という大阪に拠点を置くクリエイティブユニットが、エントランスまわりのウェルカムゾーンと呼ばれるエリアを中心にデザイン統括や内装設計を担当しました。


外壁には滋賀県甲賀市の信楽(しがらき)で製造されている信楽焼の炉器(せっき)質タイルを使い、案内サインには信楽でライフタイル全般のデザイン・制作・販売を行う「NOTA & design」が手がけた信楽焼を採用。北側に隣接する日本庭園は造園家・環境デザイナーの伊藤邦衛が設計しました。



代表的な過去の展示

小倉遊亀や志村ふくみなど、コレクションの中核である滋賀県ゆかりの作家の企画展を開催するとともに、ネオ・ダダやポップ・アートなど戦後アメリカ美術も紹介してきました。

また、近年はアール・ブリュットの作品を軸に据えた企画展も度々開催しています。


〈主な展示〉

「悠々と -小倉遊亀展- 人、花、こころ」(2002年)

「志村ふくみの紬織り」(2004年)

「アール・ブリュット —パリ、abcdコレクションより—」(2008年)

「開館25周年記念 collection+ アメリカン・ハイ -アメリカ美術の20世紀- あの頃すべてが輝いていた」(2009年)

「生命の徴 ─滋賀と「アール・ブリュット」─」(2015年)



ミュージアムショップ

美術館に入ってすぐ右手に、ミュージアムショップ兼カフェの「shop&cafe“Kolmio in the museum”」があります。 ショップでは展覧会の関連グッズや図録、所蔵作家の絵はがきなどに加え、知的好奇心をくすぐるさまざまな商品が販売されています。

なお、「Kolmio(コルミオ)」とはフィンランド語で三角を意味し、近江商人の哲学である「買いてよし 売り手よし 世間よし」の三方よしがショップ名の由来となっています。


※営業時間、定休日は美術館に準じます。



カフェ・レストラン情報

「shop&cafe“Kolmio in the museum”」では、季節を感じられる軽食を楽しむことができます。滋賀県の老舗和菓子店「御菓子司 しろ平老舗」の五代目・岩佐昇氏が生み出したオリジナル上菓子やバトンサンド、展覧会や季節ごとのオリジナルドリンクなど、多彩なメニューが魅力です。


※営業時間、定休日は美術館に準じます。





滋賀県立美術館周辺のおすすめスポット


びわこ文化公園


滋賀県立美術館を取り巻く「びわこ文化公園」は、琵琶湖や比叡山を望む丘陵地にあります。約43haにもおよぶ自然豊かな公園には連日多くの人々が訪れ、憩いの場として親しまれています。美術館の周辺には「滋賀県立図書館」、「滋賀県埋蔵文化財センター」、本格的な茶室「夕照庵」などさまざまな文化施設があり、芝生広場、遊具のある「わんぱく原っぱ」、自然林などでは体を動かす遊びも可能。大人から子どもまで楽しめるスポットといえるでしょう。暑中見舞いハガキづくりやクリスマスリースづくりといった季節ごとのイベントも人気を集めています。



長等創作展示館・三橋節子美術館


大津市にある「長等創作展示館・三橋節子美術館」には、絵画や陶芸などの創作を楽しむ教室を開催する創作スペースと、長等ゆかりの画家三橋節子の絵画を展示する展示室があります。夭折の画家として知られる三橋節子は初期には野草の絵を、中期にはインドの人物画を、晩期には伝説画を多く描きました。代表作である《花折峠》には近江昔話に出てくる花売り娘が描かれており、その深みのある色彩や20種類以上にもなる野草の表現には目を見張るものがあります。滋賀県立美術館から大津市長等創作展示館・三橋節子美術館 までの移動時間は車で約30分です。

住所

滋賀県大津市小関町1-1

電話番号

077-523-5101

最寄駅からのアクセス

JR「大津」駅から徒歩約20分、京阪「上栄町」駅から徒歩約10分

開館時間

9時~17時(最終入館は16時30分まで)

休館日

月曜(祝日の場合は翌日)、祝日の翌日(日曜は開館)、年末年始(12月27日~1月5日)

入館料

一般330円(団体260円)、大学生・高校生240円(団体190円)、中学生・小学生160円(団体130円)、市内在住65歳以上160円(団体130円)

設備

駐車場あり(大型車両は進入禁止)

留意事項

アクセス時の注意、海外対応など

公式Webサイト



大津市歴史博物館

※リニューアルのため2023年11月20日から2024年1月9日まで常設展示室を休室

※2023年12月18日から2024年1月5日まで臨時休館予定



1990年に開館した「大津市歴史博物館」は、市民から「大津れきはく(歴博)」という愛称で呼ばれ親しまれています。大津や近江の歴史や文化に関する展示や調査活動を行っており、旧石器時代から現代にかけてのさまざまな資料を収蔵してきました。テーマ展示と年表展示がなされる館内常設展示に加え、年に数回開催される企画展では最新の調査・研究成果を盛り込みながら多角的なテーマを取り上げています。滋賀県立美術館から大津市歴史博物館までの移動時間は車で約30分です。

住所

滋賀県大津市御陵町2番2号

電話番号

077-521-2100

最寄駅からのアクセス

京阪電鉄 石山坂本線「大津市役所前(旧駅名:別所)」駅から徒歩5分、JR湖西線「大津京」駅から徒歩15分

開館時間

9時~17時(最終入館は16時30分まで)

休館日

月曜日(祝日・振替休日の場合は開館し、翌日が休館)、祝日の翌日(土・日曜日の場合は開館)、年末年始(12月27日から1月5日まで)、館内点検(毎年6月中・下旬の数日を予定)、その他業務の都合で臨時休館する場合があり

※リニューアルのため2023年11月20日から2024年1月9日まで常設展示室を休室

※2023年12月18日から2024年1月5日まで臨時休館予定

入館料

一般330円(団体260円)、大学生・高校生240円(団体190円)、中学生・小学生160円(団体130円)、市内在住65歳以上160円(団体130円)※常設展示の観覧料。企画展示は展覧会により異なる  設備:コインロッカー・AED・車いすやベビーカーの貸し出しあり、車いすの利用者向けに優先駐車スペースあり、レストラン・駐車場あり

留意事項

アクセス時の注意、海外対応など 盲導犬・介助犬・聴導犬は同伴して入館可

公式Webサイト


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