2020年、Osaka Metro「堺筋本町」駅に誕生したアートスポット「船場ミューラルパーク」。地下の簡素な連絡通路が、壁画(ミューラル)によって周囲と一線を画すグラフィカルな空間へと生まれ変わりました。
連絡通路が大きく変化。アートスポット誕生のきっかけとは?
船場ミューラルパークがあるのは大阪市本町の船場センタービル。1970年開催の大阪万博に合わせて建造されたビルで、2020年に開館50周年記念として、地下連絡通路にアートスポットが誕生しました。船場ミューラルパークは、大阪のエネルギーをアートの力で表現した空間であり、2025年の大阪・関西万博の開催を見据えた発信の場となっています。
船場ミューラルパークの見どころは、何と言っても埋め尽くすように描かれた巨大壁画。新進気鋭のグラフィティアーティストを招き、クリエイティビティあふれる異空間を創出しました。また、映像コンテンツによる空間演出を掛け合わせて、訪れる人々に「憩いと賑わいの時間」を提供。大阪の中心地であり有数のオフィス街である本町エリアの人々が集い、思い思いに時間を過ごしています。
新進気鋭のアーティストたちが参加
大阪の魅力を表現する作品も
通路に一歩踏み入れると、独自のストーリーやメッセージ性ある作品が目を奪う船場ミューラルパーク。オープンに向けて、総勢24名のアーティストが巨大な壁画制作に参画しました。
日本古来の文様をストリートに落とし込んだ「BAKI柄」や「淀壁」の発起人としても知られるBAKIBAKIと京都で結成されたライブペイント集団OT29は、商都・船場を築いた豊臣秀吉を題材に壁画を制作しました。また、ライブペイントシーンの黎明期から活躍してきた「Mon Koutaro Ooyama」や大阪で結成されたアートユニット「COMIC HEADS」のほか、京都や滋賀、大分、タイなどの拠点で活躍する多様な才能が集結。
ちなみに、決まった時間になると、壁面にプロジェクションマッピングが投影されるそう。時間ごとに演出が異なり、その場に集う人々を楽しませています。
船場センタービルは東西1,000mにもわたる大型商業施設。以前の連絡通路は移動のみに利用されることがほとんどでしたが、感性の鋭いアーティストの壁画により、思わず立ち寄りたくなる魅力的な場所へと生まれ変わりました。
歴史や文化を継承しつつ、時代の変化とともに新たな挑戦と進化を続ける船場センタービル。「堺筋本町」駅を訪れた際は、新旧共存する異空間で、現代のストリートアートをぜひ体験してください。
住所 | 大阪府大阪市中央区船場中央1~2丁目船場センタービル3・4号 館地下2階連絡通路内 |
最寄駅からのアクセス |
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留意事項 | 船場センタービル地下駐車場をご利用ください |
公式Webサイト |