「清水三年坂美術館」は幕末・明治の七宝・金工・蒔絵・京薩摩を常設展示する日本で初めての美術館として2000年に開館しました。
実用性よりも装飾性が重んじられた幕末・明治期は、蒔絵師や金工師が高度な技術を駆使し、芸術性の高い調度品、刀装具、装身具を多数生み出しました。しかしその後、生活の洋式化に伴い日本での需要が急速に減少。国の外貨獲得のための殖産興業政策の影響もあり、これらの美術品は海外へ大量に流出します。
清水三年坂美術館では、こうした幕末・明治の美術品を積極的に収集してきました。宮内省(現在の宮内庁)お抱えの作家の作品も数多く集めており、高名な漆工家・柴田是真(しばた ぜしん 1807〜1891)もその一人です。現代ではなかなか目にする機会のない、旧家や数寄者のために作られた一級品の数々を直近に鑑賞できる美術館。1階は常設展示室、2階は企画展示室となっており、3カ月ごとに企画展示を行っています。
近隣には京都国立博物館や河井寛次郎記念館などがあります。風情ある東山の街並みを歩きながら、美術館巡りを楽しむのもおすすめです。
住所 | 京都市東山区清水寺門前産寧坂北入清水三丁目 337-1 |
電話番号 | 075-532-4270 |
アクセス | JR「京都」駅下車 市バス206番系統「清水道」または「東山安井」下車、徒歩約7分 |
開館時間 | 午前10時~午後5時(入館は午後4時30分まで) |
休館日 | 月・火曜日(祝日開館)年末年始 展示替期間他 |
入館料 | 1,000円 |
留意事項 | 駐車場なし |
公式Webサイト |