姫路市立美術館について
「姫路市立美術館」は国宝・世界遺産姫路城の特別史跡地内にあります。豊かな自然に包まれてアートに触れられる憩いの場として市民から親しまれており、野外彫刻のある庭園では、多くの人々が散策を楽しむ姿が見られます。
芝生に映える赤レンガの建物が特徴で、郷土ゆかりの美術や国内外の近現代美術の名品を幅広く所蔵しています。
1983年に開館した姫路市立美術館は、2023年度に開館40周年を迎えたばかり。2021年からはオールひめじ・アーツ&ライフ・プロジェクトの拠点の一つとして、庭園アートプロジェクトやアーティスト・イン・レジデンス招聘作家による企画展など、多様な取り組みを行ってきました。コレクションギャラリー開催中は、定期的にボランティアスタッフによる解説会が開催され、作品理解を深める機会が設けられています。
姫路市立美術館のアクセス・利用案内
住所 | 兵庫県姫路市本町68番地25 姫路城東側 |
電話番号 | 079-222-2288 |
最寄駅からのアクセス | JR「姫路」駅から徒歩約20分 |
開館時間 | 10:00〜17:00(入館は16:30まで) |
休館日 | 毎週月曜日(月曜日が祝日・休日の場合は、翌平日休館)、12月28日から1月3日まで、そのほか展示替え等での臨時休館あり |
観覧料 | 【コレクションギャラリー】無料 【企画展示室】催しにより金額が異なる 【國富奎三コレクション室】一般210(160)円、大高生150(120)円、中小生100(80)円 ※( )内は20名以上の団体料金 |
設備 | 貸出し用の車いす(館内)2台あり、多目的トイレは1階エントランスホールに1カ所あり、貸出し用のベビーカー(館内)2台あり、おむつ交換台は1階女性トイレ前に1カ所あり |
留意事項 | 美術館には駐車場なし。近隣の有料駐車場を利用のこと。 |
公式Webサイト |
姫路市立美術館の見どころ
コレクション
絵画、彫刻、写真、ポスター、工芸、刀剣など約5,000点の作品を所蔵している姫路市立美術館。「郷土ゆかりの美術家の優れた作品および郷土の歴史・風物等に関する美術作品」「日本の近現代美術」「ベルギーなど海外の近現代美術」という3つの基準を元に作品を収集しています。
コレクションギャラリーと企画展示室のほか國富奎三コレクション室があり、こちらでは1994年に姫路市内在住の國富奎三(くにとみけいぞう)氏から寄贈を受けた作品を常時公開。近代フランス美術を代表するコロー、クールベ、印象派のモネ、ピサロ、フォーヴィスム(野獣派)のヴラマンク、マティスなどの西洋美術の名品を楽しむことができます。
建築
赤レンガや切妻屋根(きりづまやね)など特徴的な意匠が目を引く姫路市立美術館。建物は1905年に陸軍省技官の宮本平治・井田熊吉の設計で、姫路陸軍兵器支廠(ししょう)の西倉庫として建てられたものです。戦後は姫路市役所として長く利用されましたが、市庁舎の移転に伴って美術館としてリニューアルオープンしました。
リニューアル時にはその美しい佇まいや歴史的に貴重な建物であることなどから「第1回兵庫県緑の建築賞」「環境色彩10選、公共の色彩賞」を受賞し、2003年には国の登録有形文化財に登録されました。
代表的な過去の展示
開館40周年を迎えたばかりの姫路市立美術館。2023年には「開館40周年記念コレクション展 春の祭典―生きる力を生み出す大地―」を開催しました。本展覧会では、その革新性により20世紀美術に幅広く影響を与えたバレエ音楽「春の祭典」にヒントを求め、「伝統」「革新」「郷愁」「リズム」の4章構成で展示を行いました。
また、オールひめじ・アーツ&ライフ・プロジェクトにおける庭園アートプロジェクト招聘作家・中谷芙二子氏が、2022年から3ヵ年計画で「霧の彫刻」3部作の制作に取り組んでおり、注目が集まっています。
〈主な企画展〉
「日本の心象 刀剣、風韻、そして海景」(2021年)
「野田弘志 真理のリアリズム」(2022年)
「チームラボ 無限の連続の中の存在」(2023年)
「開館40周年記念コレクション展 春の祭典―生きる力を生み出す大地―」(2023年)
ミュージアムショップ
姫路市立美術館のミュージアムショップは企画展示室の手前にあります。開催中の展覧会図録や過去の展覧会図録に加え、絵はがき、クリアファイル、姫路の伝統工芸品である姫革細工、近隣美術館の前売り券なども幅広く取り扱っています。
※ミュージアムショップのご利用は特別企画展の会期中のみ
カフェ・レストラン情報
喫茶コーナーは姫路市立美術館ホールの一角にあります。美術館前庭が見渡せる開放的なくつろぎの空間は、美術鑑賞の合間にホッと一息つくのに最適なスポットです。
姫路市立美術館周辺のおすすめスポット
姫路城
1993年、奈良の法隆寺とともに日本初の世界文化遺産となった「姫路城」。世界中から多くの人が訪れる人気の観光スポットです。白漆喰総塗籠造りの城壁が美しく、シラサギが羽を広げたように見えることから「白鷺城」とも呼ばれています。
宮本武蔵の妖怪退治などの伝説でも有名な姫路城は、夜間には姫路市立美術館とともにライトアップされ、幻想的な姿を呈しています。美術館の西隣にあり徒歩で行ける距離なので、美術館を訪れた際にはぜひ足を延ばしてみましょう。
住所 | 兵庫県姫路市本町68番地 |
電話番号 | 079-285-1146 |
最寄駅からのアクセス | JR「姫路」駅北口から神姫バス乗車「大手門前」下車徒歩5分、または JR「姫路」駅・山陽電車「山陽姫路」駅から徒歩20分 |
開館時間 | 9:00〜17:00(閉門は16:00) ※季節により変動あり |
休館日 | 12月29日・30日 |
入城料金 | 大人(18才以上)1,000円、小人(小学生・中学生・高校生)300円 |
設備 | 【駐車場について】 ・自家用車は周辺の有料駐車場へ ・小型バイク・原動機付自転車は中央地下駐輪場、大手前地下駐輪場、駅西地下駐輪場へ ・大型バイクは大手前公園地下駐車場へ |
留意事項 | 姫路城内では、車いす利用者の単独での見学不可。ただし、熟練した介助者が2人から3人で介助する場合、入城口から天守群付近まで見学可能。建物内は見学不可。 (急な坂や段差が多いため介助者は複数名必要)。 日本語ガイド・外国語定時ガイド・姫路城プレミアムオーディオガイドあり(いずれも有料)。 |
公式Webサイト |
姫路文学館
姫路城の北西に位置する「姫路文学館」。市制百周年事業の一環として1991年4月に開館しました。館内は姫路城の立つ姫山の歴史とそこで生まれたものがたりを紹介する〈姫路城歴史ものがたり回廊〉、ことばを入口に作家たちの人と作品の魅力を知っていただく〈ことばの森展示室〉、そして〈司馬遼太郎記念室〉で構成されています。建築家安藤忠雄氏の設計によるユニークなデザインの建物も魅力の一つです。
住所 | 兵庫県姫路市山野井町84番地 |
電話番号 | 079-293-8228 |
最寄駅からのアクセス | 【JR・山電「姫路」駅前の神姫バスターミナルより】 9・10・17・18番乗り場から乗車約6分、「市之橋文学館前」下車、北へ徒歩約4分 (「市之橋文学館前」に止まらないバスがあるため要確認) 6番乗り場から城周辺観光ループバス乗車10分、「清水橋(文学館前)」下車、西へ徒歩約3分 |
開館時間 | 10:00〜17:00(入館は16:30まで) |
休館日 | 毎週月曜日(祝日の場合は開館)、祝日の翌日(土日の場合は開館)、 年末年始(12月25日から1月5日) |
観覧料(常設展) | 一般450円、大学・高校生300円、中学・小学生150円 ※20人以上の団体は各2割引、特別展は料金が異なる |
設備 | 無料駐車場(50台)、障害者専用駐車場(2台)、屋内外スロープ・エレベーター、貸出用車いす、貸出用ベビーカー、多目的トイレ(3カ所)、AED、授乳室等有、補助犬(介助犬・盲導犬・聴導犬)を伴って入館可能 |
公式Webサイト |